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【第3回】「骨が足りない」と断られた方へ|最新の骨造成技術で切り拓くインプラントの可能性
執筆者情報
日本口腔インプラント学会専門医 歯学博士 小野兼義
■ インプラントを諦める前に知ってほしいこと
「骨が薄いからインプラントはできません」
他院でそのように診断され、絶望に近い気持ちで当院を訪れる患者様が少なくありません。確かに、インプラントは顎の骨という「地盤」に埋入するため、十分な骨の厚みや高さが必要です。
しかし、現代の歯科医療、特にインプラント専門医の領域においては、**「骨がなければ、作る」**という選択肢が存在します。今回は、高度な骨造成技術(ボーンオーグメンテーション)について詳説します。
■ なぜ「骨が足りない」状況が起きるのか
骨が不足する原因は、主に以下の3点に集約されます。
* 重度歯周病による骨吸収: 炎症によって歯を支える骨が広範囲に溶けてしまったケース。
* 抜歯後の放置: 歯を失った部位の骨は、噛む刺激が伝わらなくなることで徐々に痩せていきます。
* 上顎洞(じょうがくどう)の形態: 上顎の奥歯の上には空洞があり、もともと骨の厚みが薄い解剖学的特性があります。
■ 骨を再生・増やす最新技術
当院では、以下のような高度な骨造成術を駆使し、難症例にも対応しています。
| 手術名 | 概要 | 適応ケース |
| GBR法(骨再生誘導法) | 骨が足りない部分に骨補填材を置き、メンブレンという膜で保護して再生を促す術式。 | 骨の幅や高さが部分的に不足している場合。 |
| サイナスリフト | 上顎洞の底にある粘膜を押し上げ、そこに骨を作る高度な技術。 | 上顎の奥歯の骨が著しく不足している場合。 |
| ソケットリフト | インプラントを埋める穴から上顎洞の底を押し上げる術式。 | 骨の厚みが中程度(5〜8mm程度)残っている場合。 |
| ソケットプリザベーション | 抜歯と同時に骨補填材を入れ、骨が痩せるのを最小限に抑える処置。 | 抜歯後の骨吸収を予防したい場合。 |
■ 専門医としてのこだわり:30年の実績が成せる業
骨造成手術は、極めて繊細な技術と解剖学的知識を必要とします。特に上顎洞粘膜の挙上などは、わずかなミスが感染症や失敗につながるため、経験の浅い歯科医師には敬遠されがちです。
私は30年以上前、ブローネマルク・インプラントが日本に導入された黎明期から、新潟県における先駆者として数多くの難症例に向き合ってきました。他院で「不可能」と言われた症例を、最新の骨造成技術と精密なCTシミュレーションによって「可能」に変えてきた実績があります。
また、すべての歯を失った「無歯顎(むしがく)」の状態であっても、All-on-4やAll-on-6、さらには高度な技術を要する翼状突起(プテリゴイド)インプラントなど、確かな実績に基づいた術式を駆使して対応いたします。
大切なのは、「できない理由」を探すのではなく、「どうすれば健康な咀嚼を取り戻せるか」を科学的に追求することです。
■ まとめ:これからの人生を諦めない
「骨がない」という言葉は、あくまで「現時点での地盤の状態」を指しているに過ぎません。適切な診断と技術があれば、再びしっかりと噛める喜びを取り戻せる可能性は十分にあります。
「入れ歯しかない」と言われた方も、ぜひ一度ご相談ください。私たちは、あなたのこれからの人生に寄り添い、最善の解決策を共に探求いたします。
【次回予告】
次回は、**「インプラント周囲炎の予防と、生涯にわたるお口の健康管理」**について、より具体的に解説します。
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