根管治療

CTを使用することで、従来のレントゲンではわからなかった神経の位置などを把握できるようになります。また、立体的な画像としてお口の中を再現でき、治療計画を正確に立てられます。
当院で使用するCT「プロマックス 3D プロフェイス」は、お顔をレーザーでスキャンすることで立体的な画像を生成します。見た目だけではわからない内部の情報も把握でき、歯の周囲組織などについて細かく診断できるようになります。複雑な形態をしており、詳細な情報が必要な根管治療についても、成功率を上げるのに大きく貢献します。歯根の先端のようにレントゲンでの把握が難しい部位も確認でき、病巣を発見できる場合があります。
また、被ばく量が軽減されている装置なので、安心して検査を受けられます。

根管内部は複雑に枝分かれしており、感染した神経をすべて取り除くのは容易ではありません。しかし、細菌が内部に残ったまま治療を終えると炎症が再発してしまいます。
従来は医師の技術や勘に頼った治療が行なわれていましたが、治療の精度を高めるためにマイクロスコープ（手術用顕微鏡）を導入しています。これは患部の拡大視野を得られる装置で、汚染された組織を見逃さずに除去できます。
当院ではカールツァイス社製のEXTARO300というマイクロスコープを採用しており、根管の奥深くまで直接見られます。なるべく健康な歯を傷つけず、感染した部位だけを取り除きます。また、被せ物をセットする際にも、しっかり適合しているか確認できます。

根管治療で神経を取り除く際に使用するのが、ファイルとよばれる治療器具です。ファイルは細い針のように精密な器具で、根管内部に入れて神経を取り除きながら、根管を拡大して清掃します。
当院ではバシロジックという製品を使用しています。高い切削力を持つ一方で、回転疲労などへの高い耐久性も兼ね備えています。これにより、健康な歯質を残しながら汚染された神経だけを取り除けます。また、ニッケルチタンファイルは柔軟性が高く、複雑な形態の根管に対しても処置を行なうことができます。
効率的かつ安全性に配慮しており、比較的短い時間で治療を終えられます。